最大積載量アップに向けた軽量化
軽量化が必要!
乗用車のハイブリッド化、EV化が急速に進み燃費が昔とは比べ物にならないほど向上していますが、同時にガソリン車と比較して車両重量が100~200㎏/台増えています。
これは主に電池搭載による影響で、電池の小型化が進まない限り軽減されません。
当社の主力製品である車両運搬車は乗用車を基本6台積むことができますが、6台全て200㎏重量が増えるとトータル1200㎏従来から重くなることが考えられます。
カローラのガソリン車の車両重量が約1300㎏であることから約車1台分重くなることもありえます。
当然ながら当社の車両運搬車にも最大積載量がある為、車1台分重くなると積載量超過で運転不可となってしまいます。
運転可にするには1台車を降ろさなければなりません。
6台→5台になることで輸送効率が下がり、経営への影響が懸念されます。
また、環境への配慮も考えると軽量化は必須となります。
現在の取り組み
当社の車両運搬車はほぼ鉄で構成されていますが、この中の部品の下記への材料置換を検討しています。
下記材料は、軽量化を進めると共に、錆に対する効果も得られます。
·高強度ステンレスへ置換し薄肉化
→車両全体のステンレス薄肉化を目標に日鉄ステンレス様と共同で開発中
·CFRPへ置換
→道板質量50%減を目標に浜松地域CFRP事業化研究会様と共同で開発中
未来像
軽量化へのアプローチは大きく分けて4つあります。
1.材料を変える
2.材料を減らす
3.構造を変える
4.製法を変える
現在は1に取り組んでいますが、1の限界を超える為には2、3が大きなポイントになると考えます。
2、3を実現させるために有効なのはCAE解析技術の活用であると考えており、これを繰り返すことで最適形状を導き出します。
また、設計初期段階からこれらに取り組むことがもう一つの大きなポイントです。
当たり前かもしれませんが、ある程度形状が決まってしまってからの軽量化は容易ではないからです。
当然新しい発想も必要になってきますから、既存概念を捨て去り、頭を柔らかくしどんどんチャレンジしていきます。
執筆者 : 技術部開発G
Technical Report
VIEW ALLCase Study
2022.08 08 UPDATEHAMAMATSU STARTUP NIGHT
浜松市主催の「HAMAMATSU STARTUP NIGHT」~Fuse your mind!Fuse your innovation!~イベントが 2022年7月28日虎ノ門ビジネスセンターCIC-Tokyoで開催され、参加させていただきました。
2020.09 16 UPDATE空港の人手不足を解決する車両
「待ち時間」「移動時間」「運ぶ時間」などを現場で短縮すれば、今までと同じ作業が低コストで実現可能になり、生産性向上や収益向上につながります。