CAEの使い方
複雑化する要求とCAE
設計検討時の段階では、「車両の軽量化」「品質の向上」「製品コスト」「納品期日」「安全性や環境への配慮」等、お客様から要求される内容は多岐に渡り、近年はより複雑になっています。
複雑な要求を解決するため当社は2006年にCAE解析を導入し、データとノウハウの蓄積を重ねております。
主に線形解析にて構造計算を行っておりますが解析条件により大変形解析·接触解析などの非線形解析を行う場合もあります。
設計検討時だけではなく、実試験を行う際にもCAE解析を用いる事により重点的に試験を行う箇所を絞り込み試験時間の短縮を図っております。
解析の実践
CAE解析を行う際、3Dモデルを作成した後にメッシュ分割を行い、モデル解析しますが「実車」と「3Dモデル」との間には誤差が生じ、「3Dモデル」と「メッシュ分割したモデル」の間にも誤差が生じます。
又、実際の現象を加味して解析条件を設定する必要がありますが、完全な条件設定はまず不可能です。
その為CAE解析だけで正しい答え(数値)を導くのは至難の業で、実機データも並行で取得するなど、各社ともそこに膨大な時間をかけていると聞きます。
浜名ワークスのCAE解析は非常にシンプルです。
我々には過去40年以上蓄積のある「市場実績」と「車両データ」があります。
過去データとの相対比較をCAE上で行うことで、高速かつ信頼性の高い結果を導くことができます。
技術者に必要なこと
CAE解析は「設計検討」「実試験の際の試験箇所の絞り込み」「不具合発生時の原因調査及び推定」「不具合発生時の対応策の考案」など様々な場面で必要なツールとなっています。
しかしながらCAE解析は「答えを出してくれる」のではなく「答えを出す為の支援をしてくれる」ツールです。
「実際の現象を解析条件に置き換える」「解析結果の是非を考える」などを通じて答えを出すのは“CAE技術者”です。
浜名ワークスは、40年以上にわたる市場実績と併せて、企画·開発から設計·製造までを一貫して行う業務フローを展開しており、様々な情報の共有に優れた企業です。それらの情報の更新と共有が当社の強みであり、CAE力を更に高めています。
執筆者 : 技術部 Tom
Technical Report
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