ご存知のように日本のライフラインを支えてきたトラック輸送におきる積荷は多種多様、しかも時代のニーズとともに変化を続けています。株式会社浜名ワークスの60年余りに及ぶトラックボディー・トレーラ架装事業は、まさに「積荷の多様性への挑戦」といってよいものでした。そしてその試行錯誤の中から私たちは多くの経験をし、現在の多種少量生産の卓越したノウハウと、どこまでもCSに徹したボディーメーカーとしてのポジションを掴むことができたように思います。
その根底には“お客様にとって価値のある製品・サービスを提供する事を常に追求し・・・”とした私たちが何よりも大切にしてきた企業理念の一節があると考えています。私たちは当社のボディーの完成度を高めるために、車輌担当者の方はもとより、実際に運行をされるプロドライバーから様々なご意見を頂戴し、それらに真摯に耳を傾け、そのご要望を極限まで反映させた製品を造り込んでまいりました。さらには、直接対話をさせていただく事によって、万一トラブルが発生した場合も事態の把握が容易になっています。同時に、豊富な経験が蓄積された専門工場を持つボディーメーカーならではのレスポンスの良い対応によって、お客様に何よりの安心を担保させていただいているものと自負しております。このようなことが私たちの大きなアドバンテージとなり、それが又お客様からの信頼をいただくための王道でもあることを信じて歩んできました。
一方、独立懸架サスペンションや大型トレーラ用ディスクブレーキなどの新機軸に代表されるように、新しい着想の商品化にも積極的に努めてきた結果、すでにキャリアカーのジャンルでは国内トップメーカーの地位を不動のものにすることができました。現在は「構造改革特区」の制度を活用し、地球環境の保護や輸送費の軽減に貢献できる全長21mのキャリアカーの製品化へ向けて着実に進んでおり、こちらも是非、皆様にご期待をいただきたいと思っています。
トラックやトレーラの世界は、私たちにとって長年取り組んできた厳しくも楽しい世界。この世界がお客様と私たちのかけがえのないご縁となって、お客様に信用され、末永く愛される企業になりたいと切に願います。それがひいては全ての社員の仕事への誇りと喜びになり、会社は彼らとその家族の寄りどころとして愛される―そんな姿を想い描きながら私の夢は広がっていきます。
わが国の産業の血液の流れとも云える物流は、その多くがディーゼルトラックによって支えられています。私たちHAMANA WORKSは、その一翼を担っている事に誇りをもちつつ、トラックの環境適応化に大きな努力を重ねてまいりました。
ディーゼルトラックの環境性能改善が国家的な課題となっている現在、当社の製品分野において、地球環境保全のための活動を極限まで継続して行う覚悟です。
また、地球環境は予想をこえた速度で変化しつつあり、環境を保全することの難しさを日常生活の中でも感じることができます。私たちも社会の一員として現状を改善するための社会活動に参画し、一歩踏み込んだ意識作りと具体的な活動を維持して行うべきだと考えています。
緑豊かで清澄な天竜川の自然と共生しつつ、人情味溢れる地域の中でいつまでもクルマ作りを営んでいきたい・・・そんな夢を実現するためHAMANA WORKSでは製品開発から調達、生産、事務管理にいたるまで環境への影響を常に認識し、全員が協調して環境管理をしています。また、環境マネジメントシステムの維持向上により有害な環境影響を低減する設計、原材料、加工方法の変更など、環境汚染の予防に力を注いでいます。
「廃棄物をムダに出さない」、「資源をムダに使わない」、「クリーンに作る」ことを目標におき、その達成のため今後とも日々努力を重ねてまいります。
HAMANA WORKSは恵まれた自然環境の中、次の世代に夢と希望を与えられるワールドワイドな企業を目指しています。
清澄な天竜川を望んだ自然溢れる広々とした明るい工場、クリーンに保たれた設計室、完成を待つ車輌用の広大なシャーシヤードなど、それぞれが求めうる最高の環境の中で、企業活動における製造過程は基より、環境側面についても、環境目的・目標を設定し、その達成と
ともに最高の製品づくりに励んでいます。